時空を旅する音楽家・haruka nakamuraの奏でる音への想い。
ピアノの一音がなぜここまで違うのだろうと思う瞬間(とき)。
初めて、その違いを強烈に意識したのは、坂本龍一さんの音だったでしょうか。
それは、音楽的な知識やスキルからだけではなく、ただドキッとする、迫力と安らぎの狭間にある感覚の記憶。
札幌の脱力系家庭料理店 “minotake”で、いつものように食事を楽しんでいた時、弾む会話、笑い声、ワインを注ぐ音、お肉を焼く音、ふと、それらの音が消えた瞬間、その幸せな空間に漂うピアノの音。
haruka nakamuraさんの音色でした。
つい会話をやめて、穏やかな気分で、ワイングラス片手に、五感が刺激される感覚を楽しみます。
その場を共有していた人たちもまた、同様に耳を傾けていきます。
空間に溶け込むその音は、押し出しが強いこともなく控えめで、一方で心には激しく、強く響きます。
寄り添う音楽に安心感を覚え、心もより軽くなり、楽しい宴の続きをリスタートするのです。
harukaさんは、空間を旅する音楽家。
自身のインスピレーションの変化や発見を求めて、その旅の歩みを停めようとはしません。
haruka nakamura × 大給亮一(sundaysfood)の二人旅『道草 michikusa』、
青い森と題された、蔦屋書店の店内音楽として1年間4つのアルバム制作、
2024年4月には、「旅をする音楽」帯広公演 星野道夫 × haruka nakamuraが開催されるそうです。
過酷な大自然アラスカを舞台に、動物の逞しさと優しい表情を撮り続けた星野道夫さんの写真に、harukaさんの音はナニを語りかけるのでしょうか。
ZERO CROSSプロジェクトをスタートするにあたり、最初にアーティストライブの依頼連絡をさせていただいたのは、haruka nakamuraさんでした。
食、写真、絵、詩・文、そして様々な音楽と交差していくharukaさんの生き方は、ZERO CROSSの目指すべき方向性でもあります。
そして、なにより、あのピアノの一音の響きに、感じ入るものがありました。
harukaさんからも、芸森スタジオや本プロジェクトの趣旨に共感をもっていただき、今後ご一緒に意義ある企画の実現につなげることができればと考えております。
芸森スタジオには、坂本龍一さんとの強烈すぎる思い出、音色、そして感謝・想いが、しっかりとその跡が残っています。
近いうちのいつの日か、芸森スタジオの地に、harukaさんが降り立ち、“教授”と会話をするような音色を奏でる姿を浮かべずにはいられません。
時空をも旅することができる音楽家・haruka nakamuraさんとのこれからを、ぜひお楽しみにしてください!
3月2日、3日のZERO CROSS in 芸森スタジオ&Cloud Lodge Op.1では、ディナー時に、haruka nakamuraさんのMVの映像作品を上映予定です。
美味しい料理の香り漂う中、五感で感じる至福を、どうぞ体感してみてください!
※3月2日、3日に、haruka nakamuraさんご本人の出演や演奏の予定はありません。
以下、私も楽しみにしている、haruka nakamuraさんの公演を紹介させていただきます。
「旅をする音楽」帯広公演
星野道夫×haruka nakamura
日程:2024年4月21日(日)
17:30開演(16:30開場、18:30終演予定)
【全席自由席】
場所:とかちプラザ レインボーホール
(〒080-0014 北海道帯広市西4条南13丁目1/ JR帯広駅から3分。無料駐車場80台あり。)
出演:
haruka nakamura(ピアノ)
星野直子(朗読)
詳細は、公式サイトをご参照願います。
haruka nakamura
青森出身 / 音楽家
15歳で音楽をするため上京。
代表作は「スティルライフ」
THE NORTH FACEとのコラボレーション「Light years」シリーズなど。最新作は蔦屋書店の音楽「青い森」代官山蔦屋書店を中心に全国展開中。近年では星野道夫・写真展演奏会「旅をする音楽」や、国立近代美術館「ガウディとサグラダファミリア展」NHKスペシャルのテーマ音楽などを担当。minä perhonenのコレクション映像音楽やライブ、写真家・川内倫子、料理家・細川亜衣、ミロコマチコ、原田郁子、sundaysfoodなどとのコラボレーションライブなど多岐に渡る。NHK土曜ドラマ「ひきこもり先生」安藤忠雄、杉本博司などのドキュメンタリーなど様々な音楽を担当。
長い間、旅をしながら音楽を続けていたが、2021年より故郷・北国に暮らし音楽をしている。
公式サイトは、こちらからお願いします。