ビートルズプロデューサー・ジョージ・マーティン氏のコンソールがモンサラット島から札幌へ!建築遺産の芸森スタジオ&Cloud lodgeとは。
芸森スタジオの録音スタジオには、ビートルズの音楽プロデューサーだったジョージ・マーティン氏が寄贈したコンソール(SSL4000E)が配置されたコントロールルームがあります。
元々このSSL4000Eは、火山の爆発により使用できなくなったモンサラット島のスタジオで、ポール・マッカートニー、ローリング・ストーンズ、スティービーワンダー、スティングなども使用し、数々の名曲を世に送り出したコンソールです。
メインスタジオの壁面は、札幌軟石とナラ材が使われ、ベース音の最も長い波長に合わせた天井の高さは7.5m、自然光が差しこみ、20人のオーケストラ演奏も可能なゆとりの音楽空間です。
札幌軟石の無数の細かい穴の影響により、残響音の吸収と反響のバランスが秀逸です。
スタインウェイ社製フルコンサートグランドピアノ(Dモデル)が設置されたピアノブース、Ludwig1967年製のドラムが置かれたドラムブース、ボーカルブース、日本では数少ない自然のリバーブを生み出すエコールームと、用途により様々な個別ブースがあります。
目的に応じたスタジオ利用プランやオプションが用意されていて、プロのミュージシャンだけではなく、一般の方もバンド合宿、CD制作など、自分の音と心ゆくまで対峙することができます。
環境、設計、機材すべてがハイクオリティで、宿泊棟も備わった音楽スタジオですが、リピーターが多い理由は、芸森スタジオのスタップの方々の類稀なプロフェッショナルなサービスでしょう。
ミュージシャンと多くのビジネスをしてきた経験から、絶妙の距離感や心の配慮、雰囲気づくり、視点を変えるためのアドバイスを、当たり前のように自然に対応されています。
芸森スタジオの宿泊棟の一直線に上に向かう階段の途中の踊り場では、アナログレコードのDJ ブースがあり、ソウルミュージックを聴きながら、マッサチェアで疲れをとったり、本棚からお気に入りの雑誌や書籍を取り出し、ゆったりとした読書タイムも楽しむこともできます。
館内では、根っからのクリエイターであり、プロデューサーでもある高瀬さんの世界感をあちこちで見ることができます。
高瀬さん自ら製作した味のある木のダストボックス、タイル貼りのテーブル、アメニティラックなどがセンスよく置かれ、野外には、手造りの燻製器(温燻、冷燻)やピザ窯もあります。
刹那的なシーンを描写するモノクロの写真、ランプシェードや白樺で作られたキャンドルホルダー、そして芸森スタジオで録音されたCDの数々。
窓からは、雪が積もった広大なルーフバルコニーが見え、緑に溢れた夏のルーフガーデンに思いを馳せます。
森や遠くの山々の峰が一望できるツインルーム、大きな窓から季節を感じる、暖炉が設置されたリビングルーム付きのスィートルームと、どちらも快適です。
アーティストは、ゆっくり自分自身と対峙しながら、創造していく英気を養います。
心の振動や波長が、音にダイレクトに響き、ここでしか生まれない音が創り出されるのです。