アーティストが愛する“八坂飯”!クリエイティブを刺激する食事とは。
多くのアーティストが絶賛している、八坂ちはるさんの料理は、芸森スタジオのシンボルの一つです。
八坂さんは、アーティストのその日の体調や嗜好を注意深く観察し、長期滞在でも毎回の食事が楽しみになるような“最高の家庭料理”を提供しています。
また、節制されている方、ベジタリアンの方にも柔軟に対応されています。
八坂さんは、大泉洋主演「そらのレストラン」でも舞台となり、野菜、チーズ、牛乳、魚貝、羊、発酵食品など、豊かな食材とこだわりの生産者で話題になっている道南“せたな町”のご出身です。
八坂さんのご実家でも、お米を中心に様々な野菜やそばも栽培されており、地元のせたなや旬の北海道産の食材を中心に、多種多様な料理が展開します。
訪れる人の嗜好、アレルギー、体調を十分に考慮しながら、可能な限り化学調味料は使用せず、手造りのドレッシングなど健康素材がふんだんに使われています。
タラと蟹のツミレ入りの和風ポトフ、ジャガイモの甘味いっぱいのコロッケ、絶品ソースのラムチョップ、ご実家のお米を使用したしょうがご飯と、口に入れる度に歓喜の声がでます。
食材の作り手の想い、苦労を理解しているからこそ、素材が持つ魅力を引き出せるあたたかい料理です。
更に過去に提供した食事の内容をすべて記録し、その経験を生かした細かい配慮も忘れません。
そんな八坂さんがいつも大切にしていることが、
「人を喜ばせたい、驚かせたい。笑うときは、声をだして遠慮なく笑う。楽しさを見せたい、その雰囲気にここに来た人々を巻き込んでいきたい。ときには時間を掛けて、焦らずに。素のままで過ごせる場所にしたい。」
その想いが、芸森スタジオを利用する側に心地よく通じ、日々の緊張に満ちた感情や繊細な心は、要する時間は違いますが、自然に雪解けのように溶けていきます。
夕食前に、暖炉の火がつき、おだやかな時が流れます。
パチパチとなる音に耳を傾け、心が浄化されるように癒されるのです。
幼少時代に戻ったような高揚感のまま、夜明け前に目が覚め、寝室から外を眺めていると、白樺林が額縁の絵のように浮かび上がります。
東の空では、林の中から少しずつ日が昇り、空が紺色から、紅に色づきます。
眠りから覚めた後、下に降りると、バイオリンの心地よい音色がします。
サンラウンジで、そっとテーブルにおかれたのは、芸森スタジオでレコーディングされた、葉加瀬太郎さんのアルバムでした。
CDの冊子には、楽しくレコーディングされている葉加瀬さんはじめ一流ミュージシャンの様子、ルーフガーデンでのバーベキュー、看板犬で多くのアーティストに愛されたオーティスの写真もありました。
創作の場で、そこで創られた音楽を聴きながらいただく朝食は至福のひとときです。
八坂さんのご実家で栽培されたそば粉の風味たっぷりのガレットと、ベーコンの燻製香の香りのマリアージュでしょうか?
それとも、心も身体も温まる薬膳粥でしょうか?
八坂飯の料理のふり幅の広さに驚き、次回への期待が益々高まるでしょう。